読書録(2021年6月)

日曜が仕事でつぶれることが多く、あたふたしていた。

ただ、隙間時間で読書や動画鑑賞をするコツがだいぶ身に付いてきた気がする。 

 

-歴史-

 『現代思想 網野善彦』で、改めて網野善彦の研究範囲の広さを確認し、これから中世史を本格的に学ぶ心構えを得られた。更に、歴史学民俗学の関係性という点で『東西/南北考』も読む。夏の間に必ず民俗学をしっかり学びたい。

奈良時代の『平城京に暮らす』、平安時代の『院政』を読んだ上で、意欲的な中世史解釈を提示した『自由にしてケシカラン人々の世紀』を読む。専門外である古代中世についても全体像をだいぶ捉えられてきた。授業と読書を繰り返す中で、歴史像が明らかになってくるのはとても良い。

『京都ぎらい』、『東京モダン建築さんぽ』と都市の歴史も興味深く読んだ。三都については地理・歴史双方を熟知しておきたい。

 

-思想・哲学-

先月読んだニーチェが理解しきれなかったので、『ニーチェ入門』で復習。ルサンチマン永劫回帰力への意志などの基本用語を抑えることが出来た。ここからヘーゲルマルクスに再挑戦していきたい。

『いまを生きるための思想キーワード』は現代思想を理解する上でのヒントが多数得られた。戦後日本を扱った『昭和平成精神史』でも言及されていた、「同情」と「共感」の違い、「責任」の定義などは深掘りしていきたいテーマになった。

自己と他者という論については『弱いロボットの思想』も良いヒントになりそう。インターネットやAIなどの技術が発達し、コロナにより対面の機会が減少する中で、他者とは何かもう一度考えてみる必要がある。平野啓一郎の『ある男』も現代社会における自己をテーマにした小説として面白く読んだ。

 

-その他- 

今まで読むことのなかったジャンルである、企業の不祥事を扱った『東芝解体』と『かんぽ崩壊』は頭が痛くなった。更に『結婚不要社会』を読んだことで、今後の日本は一体どうなるのだろうとより不安になった。一方、『現代中国ゼミナール』

今月の古典は『方丈記』を読む。平安後期の無常観。

 

★テレビ・ラジオ

『100分de名著』【純粋理性批判河合隼雄、エミール、永遠平和のために、源氏物語方丈記徒然草】、『英雄たちの選択』【藤原氏】、『Black Samurai』(NHKオンデマンドで)

水曜日のダウンタウン』、『ゴッドタン』、『有吉の壁』、『テレビ千鳥』、『マヂカルクリエイターズ』、『相席食堂』、『千原ジュニアの座王』、『これ余談なんですけど・・・』、『あちこちオードリー』、『爆笑ターンテーブル』、『お笑い実力刃』、『ソウドリ』、『千鳥のクセがすごいネタグランプリ』、『キングオブコントの会』、『まっちゃんねる』(地上波・Tverで)

『チャンスの時間』、『しくじり学園お笑い研究部』(Abemaで)

マヂカルラブリーのANN0』(radikoで)

『オッドタクシー』 (amazon primeで)

 

今月は映画を観なかった代わりに、アニメの『オッドタクシー』を一気観。お笑い芸人とラッパーという好きなもの詰め合わせの上に、構成もセリフ回しも最高だった。