今まで読んだ小説300作振り返り -中学高校編-

読書メーターの「小説」の本棚に登録した本が300冊になった。

基本的に「上・下巻」や「1・2・3巻」などはすべてまとめて1冊として登録しており、シリーズ物でタイトルが変わる場合(京極堂シリーズ、S&Mシリーズなど)は別々に登録している。

もっとたくさん読んでいる気がしたが、意外と少ないかもしれない。これまで読んだ小説を振り返り、今後何を読むかを決めていきたいと思う。

 

-小学生まで-

小学生までに読んだ本は読書メーターに登録していないが、幼稚園の頃の『はらぺこあおむし』などの絵本から始まり、『はれときどきぶた』、『かいけつゾロリシリーズ』、『ズッコケ三人組シリーズ』などの定番ルートを辿って、小学校高学年では『パスワードシリーズ』や『夢水清志郎シリーズ』などの青い鳥文庫のミステリ系を読んでいた。ここら辺のシリーズは全国の小学生をミステリ好きにするために大きく貢献していると思う。後は海外文学では『ハリーポッターシリーズ』などを読んだ。歴史が好きなので司馬遼太郎にも挑戦したが、小学生の私には難しくて挫折した覚えがある。

 

-中学校-

最初の頃は銀魂が好きだったのでそのノベライズなどの軽めの本を読んでいたが、学校の図書館で北方謙三の『水滸伝』に出合い、その装丁に魅かれたのと、ゲームの『幻想水滸伝』が好きだったのがあって読んだところ一気に引きこまれ、シリーズ全巻と続編の『楊令伝』を続けて読んだ。この時に北方水滸伝に出会ったことが、その後の読書や歴史の学習に向かう下地を作ったと思う。

他にも吉川英治藤沢周平山田風太郎などをチョクチョク読んでいる。特に『宮本武蔵』は3.11で学校が休みになり、暇なときに一気読みしたので印象が深い。逆に言うと現代モノはほぼ読まずに中学生活が終わっているようだ。

 

-高校-

高校では部活動や勉強などで読書をあまりしない日々が続いていたが、これもまた学校の図書館で装丁に魅かれた『姑獲鳥の夏』を読んだことで京極堂シリーズを一気読みし、さらには京極夏彦の諸作品をほぼ読破することに繋がった。ここで昭和史、民俗学、オカルト、宗教など現在に繋がる様々な興味が生まれているので、この出会いももしなかったら大学進学以降の学びが大きく違っていたと思う。

他にはちょっと背伸びをしてドストエフスキー夏目漱石宮沢賢治太宰治などに手を出しているようだ。後は伊坂幸太郎東野圭吾森見登美彦宮部みゆき横溝正史などの定番は友人から薦められて読んでいる。

一番印象に残っているのは大学受験期に読んだ三島由紀夫の『金閣寺』で、文体の華麗さと内容の鮮烈さに物凄いインパクトを受けたことを覚えている。本格的に読書の面白さに気づき始め、大学でたくさん読書しようと思ったのはこの頃かもしれない。

また、当時ベストセラーとなっていた村上春樹1Q84』をよくわからないなりに読み、大学進学以降も少しずつ村上作品は読んでいくことになる。

 

 

今振り返ってみると、中高の無限に時間があった時にもっと網羅的に本を読んでおくべきだったなと思う。その反省があるからこそ、今は教員として生徒たちに読書習慣がつくようにオススメ本を紹介するなど様々な工夫をしている。

両親が図書館派で本を買わない人だったから家に本がなかったというのも影響としては大きいのかなと思っているので、もし自分に子供ができたら本がたくさんある家にしたい。

後は周りが西尾維新とかのライトノベルを読んでいた時に逆張りして読んでいなかったけど、今思うとああいうジャンルの本も読んでおいた方が良かったかもしれない。結局、ラノベにはほぼ触れずに大人になってしまったし、今後も読むことはないだろう。