読書録(2025年3月)

★読書

『愛と欲望のナチズム』、『銀の世界史』、『アンビルト』、『ユリイカ お笑いと批評』、『グローバルサウスの時代』、『近代日本の対中国感情』、『一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書』、『ロベスピエール』、『Street Fiction』、『ハンチバック』、『小僧の神様・城の崎にて』、『君のクイズ』、『アイヌがまなざす』、『寺山修司論』

 

★漫画

ヘルタースケルター

 

★映画

モーリタニアン 黒塗りの記録』、『カリオストロの城』、『アイデンティティ』、『17歳のカルテ』、『桃太郎 海の神兵』、『裁かるゝジャンヌ』、『田園に死す』(U-NEXTで)

トイストーリー3』、『ヘルプ』、『エンパイア・オブ・ライト』、『ソウルフル・ワールド』(Disney+で)

『ドリーム・シナリオ』、『ナミビアの砂漠』(amazon primeで)

『バジュランギおじさんと、小さな迷子』、『ブルータリスト』、『名もなき者』、『アノーラ』、『教皇選挙』(映画館で)

 

★テレビ・ラジオ

『宙わたる教室』、『3か月でマスターする江戸時代』、『ダークサイドミステリー』【関東大震災と流言】(NHKオンデマンドで)

水曜日のダウンタウン』、『相席食堂』、『千原ジュニアの座王』、『マルコポロリ』、『アメトーーク』、『ytv漫才新人賞』、『R-1グランプリ』、『ENGEIグランドスラム』、『THE CONTE』、『オールスター後夜祭』(地上波・Tverで)

『チャンスの時間』(Abemaで)

『THE SECOND 組合せ抽選会』(Youtubeで)

『THE SECOND ノックアウトステージ32→16』(FANYで)

『仁』、『チェルノブイリ』(U-NEXTで)

 

マヂカルラブリーのANN0』、『しんいち・ZAZYのホントは喋りたくない』『カラタチの最果てのセンセイ!』、『みなみかわと大島育宙の炎上喫煙所』、『オトステ』、『OH!CINEMA PARADICE』、『無限まやかし』、『真空ジェシカのラジオ父ちゃん』、『神奈川ディスラブ』(spotifyで)

囲碁将棋の情熱スリーポイント』(GERAで)

ウエストランドのぶちらじ』(Youtubeで)

 

★音楽

米津玄師・サカナクション・TOMOO・ジェニーハイ・東京スカラパラダイスオーケストラ(spotify 今月のトップアーティスト)

 

 

今月は「他者に対するまなざし」を描いた作品に多く触れた。研究者や一般の人々による先住民たちへの差別的なまなざしを鋭く指摘した『アイヌがまなざす』や、少年雑誌における中国人への差別的な描き方をまとめた『近代日本の対中国感情』、平時の差別感情が非常時において爆発する『ダークサイドミステリー』の関東大震災の流言についての回など、差別的なまなざしがどのように形成されて、どのような影響を与えるのかというものを、近代日本という身近な題材から理解することができた。

 

ナチスドイツにおいて、女性が「繁栄」、「猥褻」など様々な役割を与えられた様子を研究した『愛と欲望のナチズム』、セックスワーカーの女性の男性との関わり方を描いた『アノーラ』、ユダヤ人建築家の人生を描いた『ブルータリスト』、テロリストとして非合法な監禁・拷問を受ける男を描いた『モーリタニアン 黒塗りの記録』、黒人女性への複合差別とトイレ問題を描いた『ヘルプ』、黒人男性と精神病女性の交流を描いた『エンパイア・オブ・ライト』、障害者女性の日常を描いた『ハンチバック』など、性別や人種によって国家や社会から差別的なまなざしを受ける人々について、様々な視点を得られた。また、原発事故を描いた『チェルノブイリ』や、コンクラーベを描いた『教皇選挙』のように、政治的・宗教的に強大な組織は時に弱者を簡単に切り捨てる。

『名もなき者』のボブ・ディランは、上にあげたような一般的な弱者ではないが、売れた曲の演奏を要求されたり、ジャンルを守ることを要求されたり、様々な「まなざし」を受ける「有名人」であった。

 

そんなたくさんの差別にあふれる世界において、インド/パキスタンの対立を乗り越える『バジュランギおじさんと、小さな迷子』は理想論かもしれないが、大きな希望を与えてくれた。